ライナー・ホーネック

今日は紀尾井シンフォニエッタの演奏会に行ってきました。指揮、バイオリンソロはウィーンフィルコンサートマスターのライナー・ホーネック氏でした。

ホーネック氏は私が大学院1年の時に芸大のチェンバーオーケストラにきていただきました。その時はコンサートマスター席に座っての弾き振りでした。最近は指揮活動にも力を入れているようで、読響にもたびたび指揮者としてきています。弟マンフレッド氏の影響でしょうか。

ホーネック氏の練習はほとんどレッスンです。シンコペーションはエキサイティングに!だったり、弓の毛1本で美しい音を!などと指示しながら美しい音で弾いてくれるのです。あまりにも上手すぎて真似できないのが困りものです(^^)/

久しぶりに聴く紀尾井シンフォニエッタは豊かなサウンドでかつ緻密なアンサンブルを聴かせてくれました。小編成アンサンブルですが、まるでオーケストラのようによく響きます。アンサンブルにキレがあり、音に活力があります。さすが日本のトッププレイヤーが本気でアンサンブルをしている集団ですね。

ホーネック氏のバイオリンソロは格別でした。この世のものとは思えないほど美しい音です。ベートーヴェンのロマンスはよく演奏されていますが、何度聞いても圧倒されます。本当に音楽の妖精のような人ですね。体中から音楽がほとばしり、聴衆を魅了します。指揮にもそれがよく表れていて、体の動きの全てが音楽的で、彼の指揮で弾くとこちらまで楽しくなります。

休憩時にホーネック氏がコンサートマスターのCDを買ってしまいました。ティーレマン指揮ウィーンフィル、シュトラウスの英雄の生涯、コンサートマスターのソロが活躍する曲です。

聴くの楽しみだなー

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