耳のつくりかた

こんにちは。早いものでもう6月になってしまいました。大学を卒業してからというもの、とても時間の流れが速くなったような気がします。父(50歳)も「一日が一時間くらいに感じる」と言っていました。26歳の人であれば、0歳の時の1年に比べて、26倍の速さで時が過ぎるように感じるようになるそうです。50歳なら50倍ですね。なるべく有意義に一日を過ごせるようにがんばっていきたいです。

今日は耳についてお話したいと思います。

音楽家にとって聴力は命です。しかし、ベートーヴェンやスメタナといった作曲家は、聴力を失ってしまいました。ベートーヴェンは骨伝導でピアノの音を聴いて作曲したと言われています。鼓膜が駄目になってしまい、顔の骨に直接音の振動を与えて聴いていたとか。

演奏家はもう聴力を失ったらアウトです。ピアノ奏者であっても難しいでしょう。バイオリンはもうまず調弦できなくなっちゃいますね。

そうです。演奏には耳が不可欠きわまりないのです。

音程を聴きながら指を調節したり、和音では耳に心地よい音を探したり、と、音程を合わせるには良い耳を作っていく必要があります。オーケストラやピアノとの合奏でも特に必要です。

音程への感覚は意識することで、飛躍的に高まります。最初はよく分からないと思いますが、やっているうちにわかるようになります。同じファの音でも低めにとると綺麗な時と、高めにとると良い時があります。

人によって感覚が微妙に違うので、演奏家によって微妙に音程が違うことはよくあります。昔の演奏だと調弦(Aの音)自体が高かったりするので、あまり昔の録音ばかり聴いていると音程が高くなってしまうこともありますね。個人的にはパールマンなんかは驚異的に音程が良いと思います。彼の演奏は世界でスタンダードな音程の取り方と言えるのではないでしょうか。

音程を取るのには、指ではなく、耳の訓練が大切なのです。

とはいっても難しい事ではなく、この音程はどうかな?と自分に問いかけながら探っていくと、より響く音程が分かってきます。そういう地道な作業の積み重ねは、確実に美しい音につながります。

皆さんも音をよく聴く習慣をつけてみてはいかがでしょうか(^^)/

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