ヴァイオリンの扱い方について

ヴァイオリンというのは、本当に繊細な楽器です。湿度で木が伸び縮みし、気温や汗でニスが溶けたり変色したりします。それにより、木に割れができたり、接着がはがれたりします。

一般に思われているより、もっともっと扱いに気を付けなければなりません。高い楽器であればあるほど当然気を付けなければいけませんし、数万円の比較的安いヴァイオリンでも扱いは丁寧に行わないといけません。

私が常日頃ヴァイオリンを教えていて思うのは、「もっとヴァイオリンを大事に扱って下さい」という事です。

教育実習で行った中学・高校のストリングス部では、ほぼ全員が床に楽器を直に置いていました・・・。音大生でも音を立てて楽器を置く人がいます。とにかくもっともっと丁寧に傷つけないように、骨董品のようにそっと扱って下さい。演奏が上手な人ほど、楽器を丁寧に扱っています(^^)

ものすごく基本的な事ですが、
・必ずケースの上に置く
・ケースも床に置かず、机や椅子等の上に置く
・弓は練習が終わったら必ずネジをゆるめる

といった具合です。

床に置くと踏む危険がありますので、机の上にケースを置き、その上に置くようにして下さい。音を立てて置いてはいけません。絶対に木に傷が付かないよう、慎重に置きましょう。ケースの中はクッションで出来ていますから、傷つけることは少ないでしょう。

また、オーケストラの練習などで、床に楽器を置くのは避けて下さい。肩当てを外し、ケースにしまってから、床に置いて下さい。蹴られたり、踏まれたりという事故はどうしてもあります。避けられる事故は避けましょう。
楽器は壊れたら価値が激減しますし、当然ながら修理代もかかります。修理しても音が以前より鳴らなくなるのは避けられないでしょう。人間関係までこじれるかもしれません。

楽器に疎い人にヴァイオリンを触らせるのも考え物です。彼らは楽器をドンドン叩いたり、と信じられないような扱いを平気でするからです。もちろん悪気があってやっているのではなく、ヴァイオリンの扱いに対する知識が全くないのです。
私は自分の楽器は他人に触らせないようにしています(行きつけの楽器屋や先生は除きます)。もしトラブルがあっても、触らせる方が悪い、ぐらいに思って下さい。

自分の楽器を守るのは自分しかいません。リスクはいつも最小限に!

大切な楽器ですので、管理は是非とも丁寧に扱いましょう。
大事にしてあげる事で、きっと演奏も上手くなりますよ(^^)/

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